様々な指標から見る野球 打撃編
こんばんは。しーもりです。
今日は野球の指数について取り上げてみようと思います。
スポーツと数字
近ごろ野球に限らず、スポーツの成績を数値化して客観的に選手を評価しようとする動きは加速しているように感じます。
そもそもスポーツは人間がやっているわけですから、選手の能力を完璧に評価する指数というのは存在しないと思います。
しかし、数値化がし易いものと難しいものがあります。
例えばサッカーの場合、レスターの岡崎は今期39試合に出場してFWでありながら6ゴールしか奪っていません。
ですが彼がレスターでレギュラーであり続けることができたのはチームに対する貢献度が評価されてのことですから、なかなか数字でこれを評価するのは難しいです。
もちろんスプリント回数(24km/h以上のスピードで走った回数)がずば抜けていることなど数値で示せるものもありますが、かなり高度な分析が必要です。
一方野球はどうでしょうか?
野球はチーム戦でありながら打者vs投手という対戦の繰り返しとみることができます。
ですので、個々の成績を数字に置き換えることが簡単なのです。
素人が見ても選手の成績を数字から分析できることが野球の楽しみの一つであると私は考えています。
打率
まずは基本中の基本、打率です。
「安打数÷打数」で求めることができます。
これは打者が投手のボールを打ち返して安打になる確率です。
打率は高いに越したことはないですが、これだけでは打者の能力をすべて評価することはできません。
一つ注意しなければならないのは「打席」ではなく「打数」だということです。
「打席」はバッターボックスに入った回数で、「打数」はそこから四死球、犠打、犠飛、打撃妨害、走塁妨害を除いたものです。
出塁率
従来はあまり重要視されていませんでしたが、現代野球では重視される指数です。
「(安打数+四死球数)÷(打数+四死球+犠飛)」によって求めることができます。
これは言い換えると打者が「アウトにならない確率」です。
打率よりも出塁率を重視したほうが得点効率が上がることが裏付けられているそうです。
ですから同じ打率の選手でも出塁率の高いほうがより優れていると言えます。
3割2分前後が近年の平均値です。
計算式が覚えつらいですw
長打率
「塁打数÷打数」によって求めることができます。
「塁打数」とは単打=1、二塁打=2、三塁打=3、本塁打=4というポイントをどれだけ集めることができたかという数字です。
長打に対する期待値という表現が正しいかわかりませんが、そんな感じです。
こちらも同じ打率の選手でも長打率が高いほうがより優れていると言えます。
3割5分前後が近年の平均値です。
OPS
ある程度詳しい人ならご存知だと思いますが、いきなり知名度の低い指数が出てきました。
非常に単純な式から求めることができるのですが、今まで紹介した指数の中で最も得点との相関性が高いと言われています。
一般にOPSが0.8以上で一流、0.9以上でオールスター級、1.0以上で球界を代表する打者という目安があります。
ただ、OPSが選手を評価するうえで必ずしも万能というわけではありません。
例えば球界を代表する打者であるイチローのOPSは0.9を超えたシーズンはありません。
イチローは打率は高いのですが、四球が少なく長打も決して多くはないのでOPSはどうしても高水準にはなりづらいのです。
BABIP
これはほとんど使われることはないですが面白い指数です。
つまり本塁打以外でフィールドにとんだボールが安打になる確率です。
運の要素も大きい指数なんですが、打者の場合は打者の能力によって個人差があります。
どちらかと言えば投手のための指数で、防御率だけでは測れない部分を補うための指数と言っていいかもしれません。
続きは投手編で!
最後に
これ以外にも様々な指数が存在しますが、計算式が単純でわかりやすいのはこのあたりだと思います。
私はこういう数字を見ているだけで結構楽しめてしまうんですが、皆さんはどうでしょうか?
少しは興味を持っていただければ幸いです。
次回は投手編もやってみようと思いますのでお楽しみに!